よくわかる!経営初心者のためのフランチャイズ解説

経営者

「自分で何か経営したい」と思って調べ始めると、「フランチャイズ」というワードが出てくるかと思います。
なんとなく「チェーン店みたいなものかな?」と想像された方もいらっしゃるかもしれませんね。
実はチェーン店とは本部の直営店のこと。自分で経営したい人はチェーンではなくフランチャイズについて調べるべきなのです。
これからフランチャイズに関するワードや仕組みについて簡潔に説明していきます。

フランチャイズとは?仕組みを簡単に解説

フランチャイズは、本部(フランチャイザー)と加盟店(フランチャイジー)の間で契約を結び、本部が商標使用権利や商材・サービスの販売権及び運営のノウハウやサポートを一定の対価(ロイヤリティ)を支払える加盟店に与えて事業を行うシステムです。
個人で一から事業や法人を設立するより、本部から準備・経営の方法を享受できるので、短期間で開業できるのがフランチャイズのメリットです。
フランチャイズの加盟店として開業するためには、本部に支払う加盟金や研修費用、店舗取得費用、全従業員の人件費、宣伝広告費分の資金が必要となります。
さらに開業後は本部に支払うロイヤリティも必要です。具体的な費用は業種によって異なりますが、本部から融資の斡旋を受けてもらえる場合もあります。

フランチャイズ加盟店として開業するには、
1)情報を収集する
2)フランチャイズ全体の説明会に参加する
3)個別のフランチャイズ説明会に参加する
4)本部の担当者と面談や面接を受ける
5)店舗の候補となる場所の立地条件を調べる
6)店舗物件を取得する
7)事業計画書を作成する
8)本部との間で加盟契約を結ぶ
9)本部の研修を受講する
10)開業に向けた準備を行う
11)店舗開業する
の1)-11)までのスケジュールとなります。

又、情報を集めたり説明会に参加したりしても分からない事があればセミナーに参加して、具体的な事例から役立つ情報も得る事ができます。

フランチャイズのメリット

フランチャイズに加盟することのメリットは
1)未経験からでも始められる
2)フランチャイズ自体のブランド力を利用できる
3)金融機関の融資に通りやすい
の3つです。
1)についでですが、フランチャイズの場合、用地の選定をはじめとした開業準備や開業後のサポートなど、オーナーをサポートする体制が整備されています。そのため、全くの未経験者であってもビジネスに参入しやすいのです。
2)については、一般的に認知されているブランドのフランチャイズに加盟することで集客がしやすくなります。
「ああ、あのお店ね」と興味をもってもらいやすいからです。
個人経営の店舗だと最初は「どんな店かわからない」という理由で集客に苦戦するのも珍しくありません。フランチャイズの場合、集客のノウハウも提供してくれるので大きくプラスになるはずです。
3)についてですが、銀行や日本政策金融公庫などの金融機関側にとっても、フランチャイズに加盟する前提で融資を申し込むのはプラスに働きます。フランチャイズ本部の支援を受けられる状態で事業を始めるため、高い収益が見込め期日通りに返済してもらえると判断できるからです。

自分のやりたいこととマッチするフランチャイズを吟味して加入すれば、ビジネスにとって大きなプラスになるでしょう。

フランチャイズのデメリット

フランチャイズのデメリットは
1)業績に関わらず本部にロイヤリティとして一定額の支払いをしなくてはいけない
2)本部の言うことに従うのが基本で、自分の裁量で動きにくい
3)本部の不祥事の影響を大きく受ける
の3つです。
まず1)についでですが、フランチャイズに加盟するとフランチャイズ本部からのノウハウやサポートの提供を受けられますが、その対価としてロイヤリティを支払わなくてはいけません。
ロイヤリティの支払いは、業績に関わらず行わないといけないので状況次第では会社の経営を圧迫するでしょう。
売上が芳しくなければ、ロイヤリティすら払えない可能性もあるのです。
また2)についでですが、本部からのノウハウやサポートを受けると言うことは、言われたことに従わなくてはいけないという意味でもあります。
ビジネスをやっていくうちにこつがつかめ自分の裁量で動きたいと思ったとしても、フランチャイズに加盟している限りは難しいのが事実です。
そして3)については、フランチャイズの本部が集団食中毒や労働トラブル等で行政処分を受けたり訴訟を起こされたりした場合、ブランド価値に大きく影響します。
例えフランチャイズに加盟しているだけであっても、外から見ればそのブランドの店舗の一部です。
営業活動に影響が及ぶのは避けられないでしょう。

まとめ

フランチャイズというものが、具体的にはどんな仕組みで動いているのかご理解いただけたでしょうか?
もしフランチャイズ展開している業種の中にあなたのやりたいことが見つかったら、今回ご紹介したメリット・デメリットを踏まえてよく検討してみてくださいね。

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