会社をダメにするダメ経営者の特徴|良い経営者を目指すためには

経営者

「これから経営を始めたい」「会社を立ち上げたばかり」という方は、経営者としてやってはいけないことやどんな振る舞いが求められるのかが気になりますよね。
「大きな失敗をしてしまう前に注意点を知っておきたい」という方のために、ダメな経営者認定されてしまう人の特徴をいくつかご紹介したいと思います。

ダメ経営者①|こんな経営者は社員・バイトに逃げられる

ダメな経営者の大きな特徴の一つは「従業員を大事にしない」ことです。具体的には、
1)指示や意見がころころ変わる
2)第三者が見ている前で従業員を叱責する
3)休日でも深夜早朝でも構わずに連絡する
という経営者が当てはまります。
1)についでですが、従業員は経営者や管理職の指示をもとにし、優先順位をつけ仕事を進めます。そのため、指示や意見がコロコロ変わると仕事の進め方自体を大幅に変更しなくてはいけないことも。慢性化すると現場は疲弊していきます。
2)は、仕事である以上求めるレベルに達しなかったり指示と違う部分があったりすれば、指摘するのはやむを得ません。
しかし、他の従業員や顧客の前で怒鳴り散らすのは、周囲にとっても見ていて不快でしかないでしょう。「周囲に気を使えない」という理由で、経営者の資質すら問われます。
3)については、そもそも就業時間外に業務連絡のための電話をするのは法令違反です。仮に、連絡がきっかけで仕事をする必要があった場合は時間外労働として扱い、手当てを払わなくてはいけません。
働き方改革ということで労働関連法の遵守が求められる昨今だからこそ、このような経営者はコンプライアンス意識の低い人として資質を問われるでしょう。

ダメ経営者②|こんな経営者は会社をつぶす

会社を潰すダメな経営者の特徴は
1)公私混同をする
2)時間や約束を守らない
3)コンプライアンス意識が低い
4)コスト意識が薄い
の4つです。
1)は、「同じ仕事なのに社長の家族だけ時給が高い」など、従業員として働く家族だけに有利な条件を提示したりするのは不平等な扱いをしていることになります。従業員からの信頼も失うでしょう。
2)、待ち合わせ時間に遅れたり提出物の期限を守らなかったりすれば「約束を守れない人」と見なされても仕方がありません。取引先からの信頼も失うはずです。
3)、「このくらいなら大丈夫だろう」と何気なくやったことが、実は法律違反だったりする場合もあります。状況次第では訴訟や逮捕の可能性もあるのです。
普段からコンプライアンス意識を高く持ち、「疑わしいことはやらない」ようにしないといけません。
最後に4)についでですが、会社は経営していくだけでもお金がかかります。支出の1つひとつに対して「これは本当に必要か」「もっと安くできないか」と試行錯誤する癖を付けましょう。ましてや、私的な旅行や交際のために会社の経費を流用するのはもってのほかです。

良い経営者を目指すために初めにすべき3つのこと

良い経営者になるために心がけるべきことの第一として、会社の資金繰り管理を的確に把握することが挙げられます。
「黒字倒産」という言葉をときおりメディアで目にすることがありますが、損益計算書上では黒字決算の状況であっても、資金繰りのうえでは赤字の状況に陥ってしまうケースが企業経営では珍しくありません。
手元資金が枯渇してしまえば、会社は倒産してしまいます。このため、1ヶ月単位や3ヶ月単位で、必要な運転資金を把握し、常に現金が不足する状況に陥ることのないよう気を配ることが重要です。

第二に経営者がすべきこととしては、損益計算書を早期に黒字化することが挙げられます。
会社が1ヶ月単位や3ヶ月単位あるいは年度決算において黒字決算を計上できるからこそ、必要なときに金融機関から運転資金や新規の設備投資の資金を借り入れることができます。
また、黒字決算だからこそ従業員を増やすことができます。資金繰り管理だけでなく、損益計算書を常に管理し早期に黒字化できることが重要です。

第三にすべきことは、従業員がやりがいを持って働ける職場環境を作ることです。立場上は経営者と従業員という上下関係であってもふだんは従業員を人として尊重し、間違ってもふんぞりかえった態度で指揮命令をしてはいけません。
また、従業員から意見具申があれば素直に聞く耳を持つことも重要です。
さらには、法令を遵守してパワハラやセクハラをしてはいけませんし、有給休暇をきちんと取得させたり無駄な残業を防止したりすることも重要です。
このように地道に労働環境を整えることによって、従業員に長い期間働いてもらうことができます。

まとめ

ダメな経営者の特徴をご紹介しました。
よくよく見てみると、ダメな経営者の特徴は経営者に限らず、人間として良くない特徴であることがわかります。
まずは人間として周囲に誠実な対応ができるように留意すること、そして会社のお金は堅実に扱うことが大切です。

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