カフェを開業する方へ|内装を考えるときに知っておきたいこと

飲食店
■撮影用に作成したデザインスケッチを使用しています。イメージです。

カフェを開業するのに重要なのが店舗の内装です。
これから開業する方はいろんなアイデアやこだわりにあふれていることでしょう。でも、内装にかかる費用の相場や節約の仕方が気になるところです。また、飲食を提供する場なのでおしゃれなだけではカフェとして務まりません。
カフェの内装で気を付けるべきことを3つの視点からご紹介します。

カフェの内装費用|やっぱり居ぬき物件の方が安上がり

新しくカフェを開業するときは、やはりスケルトン物件よりも居抜き物件の方が安上がりです。
以前も同じようなカフェをしていた物件なら、テナント設備をそのまま使える部分が大きかったり、運が良ければ道具なども譲り受けることができたりします。
ただ、居抜き物件で一つ気を付けなければいけないのが前に入っていた店舗の移転理由です。あまりよくない移転・閉店理由だったり、近所からの評判がよくなかったりしたのなら内装の雰囲気をガラッと変えた方が良いでしょう。この場合は普通の居抜き物件よりもコストがかかってしまいます。

内装工事は専門的な部分も多くどう見積もればいいのかわからないこともありますが、業者に丸投げするのはやめましょう。後から「思っていたのと違う」ということになってしまえば後悔しますし、そうなった後も理想を追求しようとすれば余計な出費が増えます。
業者の人とよく話し合い、わからないことはきちんと質問して納得し、自分で把握しながら内装工事を進めていくのがベストです。

内装をDIYするメリット・デメリット

カフェの内装をDIYするメリットは
1)自分好みの内装にできる
2)費用も節約できる
の2点です。
いくら腕がすぐれた職人さんに頼んだとしても、自分の頭で思い描いているイメージを伝えて形にしてもらうのはなかなか難しいでしょう。
絵や言葉・写真で説明しても、出来上がったものがイメージと全く違うということも考えられます。
自分でやれば、より自分のイメージに近いものができあがるはずです。
また、費用の節約という面でもDIYは役立ちます。
「どこに行けば安く材料を手に入れられるか」「人からもらったり、安く譲ってもらえたりするものはないか」など、やり方次第でいくらでも費用を削れるのもDIYの大きなメリットでしょう。

一方デメリットは
1)技術がないと難しい
2)時間がかかる
の2点です。
カフェはお客さんが入る場所である以上、内装をDIYするにしても相応の質が求められます。
もちろん、手先が器用で日曜大工に自信があったりもともと建築関連の仕事をしていたりなど、自分でやれるだけの知識・経験・技術があれば別です。そうでないなら最初から全部自分でDIY、というのは現実的ではありません。
また、たとえ知識・経験・技術があったとしてもDIYには時間を取られます。
カフェに限らず、飲食店の開業する際はやるべきことが山積みです。
作業時間をどう捻出するかも考えた上で、DIYをするかどうかを決めましょう。

デザインを決めるうえで大切な動線と空調

カフェの内装のデザインを決めるときは、見た目はもちろんですが空調と動線にも気を配りましょう。この二つは、カフェに来るお客さんやカフェで働く従業員が快適に過ごしたり働いたりできるか左右するものだからです。
仮に、空調の性能が悪く適切な温度調整ができなかった場合、お客さんが快適に過ごすこともできません。また来たい、と思ってもらえない可能性も高いです。従業員にとっても悪条件の中で働くことになるので、体調を崩すリスクも高まります。
また、厨房から客席までの動線に問題があるとできた料理や飲み物をスムーズに客席まで運べません。慣れていないスタッフだと料理をこぼす恐れもあります。お客さんに不快な思いをさせる上に、従業員が思わぬケガをする恐れもあるのです。
動線に問題が生じる原因の1つに、客席の配置があります。あまりに密に詰めすぎていると従業員のミスにつながる上に、お客さんが快適に過ごせないのです。
カフェの内装におしゃれさを求めるのは必要ですが、それ以上に空調と動線に問題がないを考えましょう。
できれば事前に空調と動線をどう整えればいいかを考え、その中でできる内装を考えてみる、という順番で進めると効果的です。

まとめ

たくさん夢の詰まったカフェの開業ですが、実際には地道で現実的な作業が多くを占めます。
開業にこぎつけるための作業ではなく、開業後も長く快適に営業していくための準備として考えましょう。

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