入れ替わりが激しい飲食業の世界。そんな中で成功するためには、まず集客力が重要になります。
ですが、集客力を上げる方法はさまざま。
今回は、さまざまな集客方法の中でも訴求力に優れ、かつお金のかからない方法を紹介していきます。
飲食店の集客方法
飲食店のおすすめの集客方法として一番手軽に始められるのは、食べログやぐるなびなどのグルメ情報サイトに登録することです。
載せられる画像や文字数に制限はあるものの、基本情報程度なら無料会員でも載せられますし、口コミが増えてきた時点で有料会員に切り替えれば、さらに沢山の情報を掲載することができます。
もう一つコストを抑えて宣伝する方法として、お店のホームページやSNSアカウントを作るのも良いでしょう。グルメ情報サイトの口コミを見てきた人の受け皿にもなりますし、自分の好きなタイミングで伝えたい情報を適時発信することもできます。
ホームページを作るのが難しいという方は、無料ブログなどを利用するのも手です。ブログなら料理やメニューの画像も好きなだけ載せられますし、分かりやすいタイトルを付けてあげれば読み手側も必要な情報を探しやすいです。
アナログな方法で集客したいという場合、スタンプカードや割引クーポンなら手軽に始められます。パソコンがあれば自分で作れますし、新規顧客がリピーターになるという期待も持てます。新聞にチラシを挟んだり宣伝カーを走らせたりと、費用をかければいくらでも集客を高める方法はあります。
しかし、飲食店は廃棄ロスや他店との競合など、経営的にシビアな業界とされていますし、いきなり大きな費用をかけるのは得策ではありません。
お金をかけなくてもできることはいくらでもありますので、自分のお店の形態や規模に合わせてぴったりな方法を模索することが大切です。
マイナスからでも大丈夫!|立地の悪い店の集客方法
立地の悪い飲食店がお客さんを呼び込みたいという場合、逆にその立地の悪さをお店のウリとしてアピールするのも効果的です。
例えば、市街地から遠く離れた場所にお店がある場合は「落ち着いて食事ができる」とか「隠れ家的なお店」として訴求すれば良いわけです。そのための入り口としてグルメ情報サイトに登録して情報を発信したり、お店のホームページを作るなどして存在をアピールするのも忘れてはいけません。
一応繁華街にあるお店だけど大きな建物の陰に隠れてしまっているとか、ショッピングモールの端など物理的に視認性が悪い店舗の場合は、人間の嗜好や習性を利用して店舗の存在を認知させる方法があります。
例えば、周りが開けていない場所にある店舗なら、あえて中からも外が見えない店内レイアウトして「個室専門の飲食店にする」などといったお店の特色を作ることができます。
ベーシックな飲食店にしたい場合は、人通りの多い通り・店舗までの中間地点・店頭といったように看板を分けて設置することで、飲食店を探している人をお店に誘い込むことも可能です。その場合「探してでもいきたいお店」なんてキャッチコピーをつけてみるのも良いでしょう。
このような発想の転換を行えば、立地の悪さもお店の魅力に変えることができるのです。
飲食店がやってはいけない集客方法
飲食店がやらない方が良いプロモーション方法として代表的なものに、「折り込みチラシの配布」があります。
全国チェーンのような大きな飲食店の場合は効果的ですが、個人経営のお店ではまず元が取れません。折り込みチラシを見た人が実際お店に来る割合は、その内のわずか0.1%前後という統計もあります。チラシを1000枚配って1人来れば良いというものでは、集客方法として役には立たないでしょう。
また、「料理の割引や限定クーポンの配布」といった安易に商品の価格を下げる方法もおすすめできません。この方法ではお客さんは料理の値段を見て来店しているのであって、料理やお店そのものを目当てにしているわけでは無いのです。値段が元に戻ってしまえば客は離れてしまい、人が来ないからまた値下げをするといった悪循環も生まれます。
そもそも原価率・ロス率が高い商売ですし、わざわざ自分から利益を落としてしまうのは得策とは言えません。しかし、クーポンを配る場合でも「10回来店したらドリンク1杯サービス」のような次の来店に繋がるものはOKです。チラシの配布も店舗に近い場所に限定して配布するなら効果があります。
飲食店はリピーターがあって回るものですから、集客方法にもリピーターが見込める方法を採用するのがベストです。
まとめ
集客力を上げるためには、まずさまざまな人に知ってもらうことが大事です。ですがその方法を間違えると、せっかくの広告費がムダ金に。むしろ、お金のかからない方法の方が効果的なほどです。
そして、立地の悪さでさえも魅力に変えていくように、あらゆるものから差別化できる価値を見出すこともポイントです。
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