人手不足という言葉を、至る所で耳にするこの時代。ただ求人を出したからといって、そう簡単に人手が集まるわけではありません。
では、求人のどこをどう工夫すれば、人手が集まるようになるのでしょうか。
今回は、応募したくなる求人情報にするための3つのコツを解説していきます。
応募したくなる求人のコツ①|ターゲットを絞る
企業に必要な人材を求めるときは、その求める人の年齢層や嗜好に合わせて媒体選びを行っていくのがベストです。例えば、求人情報誌などのアナログな方法だと興味があれば誰でも利用しやすいので、年齢を問わず人材を求めることができます。
しかし、アナログ媒体はお金を払って購入しなければいけないものが多いので、そこは地元のフリーペーパーを利用するなどといった工夫の余地があります。求人サイトなどのデジタル媒体の場合は求職者が無料で利用できるものが多いので、そういった点では多くの人の目に留まるチャンスが多いです。
また、サイトメンテナンスが行われるタイミングを除きいつでも応募ができる分、求職者側としてもちょっとした空き時間に求人情報を探せるメリットがあります。
こういったそれぞれの特性を理解しておくと、企業側が求める人材をより明確に求めることができるでしょう。もっと具体的なことを言うと、新聞の折り込み広告や地域情報誌といった媒体は飲食店やサービス業に向いています。地域密着型の求人をしたいという企業は、こちらを優先的に活用していくのがおすすめです。
それに対して、様々な地域からより良い人材を集めたいとか、大規模求人、派遣社員などの求人はデジタル媒体の方が効率良く人材を集められます。その代わり小規模求人だと少しコスパが悪いので、個人経営や少人数の求人には向きません。
こういった媒体毎のメリット・デメリットをしっかりと理解して、自社の状況に合ったやり方を吟味することが大切です。
応募したくなる求人のコツ②|お給料がいちばん大事
求人情報の給与欄は、できるだけ閲覧者が収入全体をイメージしやすい書き方を行うのがベストです。
正直なところ、個人経営・小規模の企業は、給与などの待遇面ではちょっと大企業に適わないところも多いです。しかし、将来的にどれだけ給与がもらえるようになるのか、仕事内容とのバランスが取れているのかがしっかりと分かるように記載されていれば、それを徹底していない競合相手と比べて印象的には有利になります。
実際に給与欄をどのように書けば良いのかというと、まず見込み年収の記載は必ず必要です。仕事を探している人は1ヶ月・2ヶ月といった短いスパンで給与を検討することは少ないです。自分がこの会社に勤め続けることで、将来の5年・10年という長期間において安定して生活ができるかを一番の判断材料にします。そのため、少なくとも見込み年収はしっかりと記載していた方が、応募者が自分の生活設計を立てやすくなるのです。
さらに、年収の記載と同時に月収の記載を行うのはもちろんのこと、時給の表示も忘れないようにしましょう。国が定めた最低賃金は時給換算で設定されているので、応募者側としても給与面での比較がしやすくなります。
なお、自社の給与面の待遇に自信が無かったとしても、その辺りをぼかして書くのは絶対にNGです。記載情報との現実の待遇面の違いは早期離職の原因にもなりますので、できるだけ誠実で詳細な情報を載せてあげるのが望ましいです。
応募したくなる求人のコツ③|目をひくキャッチコピー
求人広告などに載せるキャッチコピーには、目に留まりやすいインパクトが大切です。もちろんどんな仕事なのか分かりやすいことも大事ですが、そういったものは求人情報の他の欄にも書けるので、キャッチコピーはできるだけ求職者の興味を惹くような内容にしましょう。
例えば、ある企業の求人サイトでは「で、どうする?」というキャッチコピーが使われています。その隣に添えられた文章によれば「自分たちは夢や目標に向かって努力するけど、君はどうするの?」ということを表現しているそうです。
また別の会社では「3歩先の未来へ」というキャッチコピーが使われています。これは「1歩先・2歩先といった他の企業が目指しているものの先に行こう」といった意味が込められています。
これらのキャッチコピーの特徴として、短い言葉にその会社が目指す方向性を端的に示していることが挙げられます。恐らくはこの短い言葉だけで内容を全て理解できる人はいないでしょう。しかし、キャッチコピーに添えられた解説文や企業理念を読めば、そのキャッチコピーの意味するところになるほどと納得することができます。
これらはユニークなキャッチコピーながらも求める人材にしっかりとフォーカスし、端的で記憶に残りやすい良い例と言えます。
まとめ
以上の3つが、応募したくなる求人を作る3つのコツでした。
どんな媒体で出すか、どのような待遇にするか、どういったキャッチコピーで心をつかむか、これらの要素によって求人の魅力は決定づけられていきます。
数ある求人の中に埋もれず、魅力的だと思わせるための求人づくりを心がけましょう。
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