自己資金が足りないけれど開業したい!|開業資金の集め方3選

費用

経営をしたことがなければ、なかなか資金の集め方などは知らない方の方が多いでしょう。
知人や親類に金銭面で頼れない方もいるでしょうし、開業に必要なお金を満額貯まるまで今の仕事やアルバイトをするといっても同時に生活費も出ていくわけですから、何年もかかってしまうこともざらです。
しかしせっかくの開業のアイデア、お金が貯まるのを待っている商機を逃してしまってはもったいないですよね。
そこで自分で稼ぐ以外の資金調達方法を3つご紹介いたします。

民間金融機関|金利が安めの第一候補

開業資金を調達するにあたっては、銀行から融資を受ける方法が有力です。しかも、できるだけ低金利の融資を受けるほうがメリットがあります。
現在であれば、三井住友銀行は2%台の金利で法人向け融資を行っており、金利が低いという点では筆頭格といえます。
銀行から融資を受けることのメリットとしては、手元の自己資金が少なくても融資を受けることによってビジネスを開業できる点が挙げられます。なおかつ、現在のように日本銀行が低金利政策を打ち出しているときは、かなり低い金利で融資を受けることができます。

一方デメリットは、日本経済が不景気に陥った場合には、融資を受けた銀行から返済要請を受ける確率が高い点です。
いわゆる貸し剥がしです。銀行が民間企業に対して貸し剥がしを行う理由としては、銀行のビジネスモデルを要因として挙げることができます。
銀行自体が自己資本は少額であり、総資産のうち8%程度しかありません。そして、一般家庭などから集めた膨大な預金と、自己資本を用いて企業などに融資を行っています。このため、融資したお金のうち5%程度の金額が回収不能となってしまった場合は、銀行経営そのものが危機にさらされてしまいます。
そのため、日本経済が不景気に突入した場合には、銀行は自分自身の経営を安泰とするため、貸し剥がしをするのです。

日本政策金融公庫|民間で借り入れできない時におすすめ

メリットとしては金融機関に比べると審査が断然通りやすいところがあります。
金融機関では、過去の業務実績を重視されることが多く、審査の際も実績をもとに現実味のある事業計画や収支予想をしないとなかなか審査に受からないことが多いです。
例えば脱サラして、新規事業として手探りで頑張りたいと思っている人は厳しい部分です。その点日本政策金融公庫では実績というよりも担当者との信頼関係が大事で審査の際に後押ししてもらえるような関係性、書類づくりをしていくと良いという部分があります。

デメリットとしては融資後の業務転換の際の融通や追加融資が難しいです。
例えば、Aプランで3年行うという計画を立て融資を得た際に、2年目でBプランに変えたいので追加で融資をお願いしたい、返済を待ってほしいという場合でも、当初の計画通りにAプランを3年行いなさいと言われる場合が出てきます。この部分が崩れると話を聞いてもらえないことがあり、金融機関の方がその時の実態に合った融資や相談にのってくれやすいと言えます。

上記の差としてですが、実際に両方の担当者とやり取りをしてみると金融機関は審査の際に回収ができるかという部分が重視されているのに対し、日本政策金融公庫では事業計画が重視されているという部分が大きいと思われます。
どちらを選ぶかは現在の状況や自身の強みを理解したうえで相談にいくとよいです。

クラウドファンディング|新しい借り入れ方法

開業資金を集める方法の一つにクラウドファンディングがあります。
クラウドファンディングはアイデアを実現する為に、インターネット上で不特定多数から資金を集める仕組みです。
仕組みを細分すると寄付型・投資型・購入型があり、これらは集めた側が投資した人に対して報酬(お金・モノ)を出すか出さないかの違いです。
寄付型は投資者に対して報酬がない(ただし、御礼の手紙・活動報告書での返礼はあります)のに対して、投資型は報酬を分配金で受け取る、購入型はまだ世に出てない新しいモノやサービスで報酬を受け取るといった違いがあります。

メリットは、広く融資や寄付を募る事ができるので、資金を集める側から見ると容易に資金を集めやすい事が挙げられます。
銀行からの融資と異なり、集める側の信用情報や自己資金の有無を条件としないで集められます。
クラウドファンディングを行うことで、新しいモノやサービス宣伝する効果も期待できます。

デメリットは、不特定多数への共感を受けてもらう事で資金を集めるので、必要資金全額を集めるのは難しい面があります。
申し込みから実際に入金されるまでに4-5カ月かかるのもデメリットです。
資金を集める側から見ると、不特定多数から資金を集めるので、リターンや見返りの手続きが煩雑になります。
クラウドファンディングのプロジェクトを公開すると、目標金額達成するしないに関係なく、webから削除できない原則があります。
クラウドファンディングにかけるアイデアは慎重に行う事が重要です。

まとめ

開業資金の調達方法3選を見ていただきました。
「借り入れ」「借金」と聞くと不安なイメージがあるかもしれませんが、きちんと仕組みを理解し無理のない経営計画を立てていれば全くこわくありません。
クラウドファンディングも「寄付」のイメージが強いですが、あなたのアイデアを「購入」してもらう方法もあるとわかっていただけたと思います。

あなたの経営計画やアイデアを公表してみましょう。

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